CIC防水剤について
- CIC防水剤はどうやって使うのですか?
- セメント重量の2%を練り水に混ぜて、その液をあらかじめ空練りしたセメント・砂の中に適量入れ、充分に練り上げてください。
- CIC防水剤の使用量を教えてください
- セメント重量の2%を練り水に混入します。
(例)セメント25kg1袋を使用する場合は、25kg×0.02=0.5kg 0.5kg(500ml)必要です。
セメント:砂の割合が1:2、1:3モルタルいずれの場合でも、同じです。 - CIC防水剤をたくさん入れたら防水効果は上がりますか?
- セメント重量の2%が適量です。
多く入れるとモルタル強度が落ちてきますので、使いすぎにご注意ください。 - セメントで出来ているブロックや、既に固まったモルタル、コンクリートにCIC防水剤を塗ったり振りかけたりして防水効果はありますか?
- この商品は、セメントが固まる時にセメント粒子に撥水性を持たせて防水効果を発揮します。
既に固まったセメント製品に、後からCIC防水剤を表面に塗っても防水効果は期待できません。 - すでに砂・セメントが調合されているドライモルタルにはどのくらいのCIC防水剤を使えばよいですか?
- 一般に市販されているドライモルタルはセメントと砂の割合が1:2.7~3ですので、ドライモルタル重量の1/4強がセメントと思われます。
例えば、10kgのドライモルタルでは約2.5kgがセメントですので、必要なCIC防水剤は2.5kg×0.02=0.05kg(50ml)となります。 - CIC防水剤と他のセメント混和剤を併用しても良いですか?
- それぞれの商品の性能が充分発揮されない可能性がありますので、併用はお勧めしません。
CIC急結剤について
- CIC急結剤の使い方を教えてください
- CIC急結剤を練り水の中に入れて希釈し、空練りしたセメント、砂の中に適量入れて練り上げます。
一度硬化したモルタルに、急結剤を再度加えても完全に硬化しません。使用に際しては必要量だけを練り合わせてください。 - 早く固めるための使用量を教えてください
- CIC急結剤原液を練り水として使用していただきますと30秒~1分で固まります。
- CIC急結剤の必要量の出し方を教えてください
-
使用するモルタルの調合比(セメント:砂)と、期待する硬化時間により、練り水にどのくらいCIC急結剤を入れるか(希釈倍率)を設定します。
セメントの使用量から、大体の練り水の総量を計算する(練り水の量はセメント重量の0.6~0.7位:通常の水量より一割程度多め)。
全体の練り水の量と希釈倍率からCIC急結剤の必要量を算出してください。(例)1:2モルタルで、セメント4袋(100kg)使用、2~3時間で固めたい
⇒カタログの凝結時間の目安の表から →5倍希釈
100kgのセメントの練り水は60~70kg。
そのうちの1/5を急結剤に置き換えるので、急結剤12~14kgと水48~56kgで5倍希釈の練り水を調整し使用します。 - 粉末タイプの急結剤はありますか
- 水を加えるだけで急速に硬化する『CIC止水剤』があります。可使時間30秒、硬化1分タイプです。
湧水・漏水箇所への充填等、急結剤の原液を使用する場合と同じ使用目的です。 - フェンスを早く固定するために急結剤を入れたいのですが
- アルミ製のフェンスを固定するために急結剤を用いますと、アルミ成分と反応して腐食し、固まったセメント部分にひび割れを生じさせる事象が報告されています。
アルミ製品には急結剤を使用しないでください。(フェンス製品の注意書き等もご確認ください) - ブロック塀の支柱にアルミ棒を使ってもよいですか
- アルミ建材のフェンスの場合と同様に、アルミ棒が腐食し、ゆっくりですが膨れてブロックを破壊してしまう恐れがありますので、使わないでください。
- 急結剤を現場でこぼし、大理石の床やコンクリート壁につけてしまったのですが、どうしたらよいですか
- 急結剤は時間が経つとガラス状に固まってしまいます。
すぐに水で濡らしたウエス等でふき取ってください。落ちにくい場合はお湯を使用してください。
時間が経って硬化したものも同様です。根気よくふき取ってください。
落ちない場合は、はつるしかありません。 - 急結剤をコンクリートミキサー車に投入してもよいですか
- 無混入に比べ、凝結時間が早くなりますので、推奨しません。
ミキサー車からコンクリートを移した後に急結剤を混入し、再度練り混ぜてください。
CIC万能剥離剤について
- 剥離剤を型枠に噴霧してから、どれくらいでコンクリートを流したらいいですか
- CIC剥離剤は型枠に噴霧した剥離剤とコンクリートが化学反応によって薄い膜を形成することによりきれいに剥離させます。
型枠を清掃した後、剥離剤を噴霧またはローラー等で塗り、すぐに(時間を置かず)生コン、生モルを打設して構いません。
塗布後はあまり時間を置かず、雨、水、ホコリ等がかからないようにしてください。 - 剥離剤が鉄筋についてしまったのですが、どうしたらよいですか
- 鉄筋等についた剥離剤は、中性洗剤などでふき取ってください。そうしないと、鉄筋とコンクリートが剥離してしまいます。
CIC耐寒剤について
- CIC耐寒剤18kg1缶でコンクリートはどのくらい打てますか
- 予想最低気温-5℃までで、セメント重量の2.5%のCIC耐寒剤を練り水に入れて使用してください。
コンクリートの単位セメント量にもよりますが、300kg/m3の場合、1m3当たり7.5kg必要になりますので、18kg1缶では2.4m3に使用できます。
予想最低気温がさらに低い場合は5%。10%の使用量となりますので、1.2m3/缶、0.6m3/缶となります。 - CIC耐寒剤をコンクリートミキサー車に投入していいですか?
- CIC耐寒剤は塩分を含んでおりますので、プラントで混入しますと生コンの塩分総量規制によりJIS規格が外れてしまいます。
練り水に混入して均一に練り混ぜていただきたいのですが、現場でミキサー車に投入する場合が多いようです。 - CIC耐寒剤を入れたら養生しなくて良いですか?
- CIC耐寒剤を混入していただきますと、初期強度が増し、凍害を受ける前に強度を発現させることと、モルタル、コンクリート内部の水を氷点降下作用で氷にくくするものです。
しかし、風が吹いてコンクリート表面の水分が急激に奪われたり、気象状況によっては初期強度発現の前に温度が下がったりする場合もありますので、養生シート等を使うことをお勧めしております。
CIC接着剤について
- CIC接着剤の使い方を教えてください
- CIC接着剤は「セメントノロタイプ」です。
CIC接着剤は、セメントをCIC接着剤原液で溶いてゆるい泥状にしたノロを接着面に塗りつけ、乾かないうちにモルタルやコンクリートを施工します。接着する下地は水打ちをして湿らしておきます。地下や乾きにくい下地には適しています。
吸水調整材やモルタル混和材の用途で市販されているエチレン酢ビ系のエマルジョンとは、用途も施工工法も異なります。 - CIC接着剤はボンドのように付けられますか
- CIC接着剤だけでは接着できません。
セメントと接着剤でノロを作って塗りつけ、その上にモルタルを施工してください。下地と上塗りのセメント構造物を一体化させます。 - CIC接着剤を冬に外に出しておいたら固まってしまいました
- CIC接着剤は、低温になると原料の性質上、ゲル状に固化してしまい使用できなくなります。 一旦ゲル化したものは、元の液状に戻りません。温度が下がらないところで保管願います。